クマによる人身被害が相次ぐ中、東北6県、新潟県、東北農政局など国の出先機関は3日、連絡会議を仙台市で初めて開いた。生息情報や出没状況を共有し、関係機関の連携や広域的な保護管理につなげる狙い。
会議では環境省のガイドラインに基づき、生息環境や捕獲を含めた個体群の管理、電気柵の設置などによる被害防止を進める方針を確認した。
冒頭を除き、会議は非公開。東北地方環境事務所の東岡礼治所長によると、先進的な取り組みとして、岩手県のハンター育成のほか、山形県で行われている人工知能(AI)カメラを活用した出没検知の実証実験が紹介された。
環境省によると、全国の人身被害者数と死者数がいずれも過去最多だった2025年度、東北6県の捕獲数は8849頭に上り、前年度に比べ5倍超だった。今年2~4月の出没件数は速報値で前年同期の2倍超。
クマ被害を巡っては今月2日、福島市で4人が襲われ、重軽傷を負う事案があった。秋田県由利本荘市でも同3日、畑で90代男性がけがをした。5月には山形県酒田市で山菜採りの78歳男性が死亡している。