右足一閃、ボールはゴール左隅へ-。オランダに先制を許した後の後半12分、ワールドカップ(W杯)に初出場の中村敬斗=我孫子市出身=が放った鋭い同点弾。「先手を取られ、気が沈みかねない状況を見事に打開した一発。本当にしびれた」。小学生時代の活躍を間近で見てきた高野山サッカースポーツ少年団元団長、松本治さん(64)はこう喜びをかみしめた。
守備面ではウイングバックとして最終ラインの一角も担い、最後まで相手に食らい付いた。解説者で元日本代表ディフェンダーの内田篤人さんが中村のこうした点を評価したシーンにも触れ「(守備でも)チームに貢献していた。(けがで選外の)三苫薫を欠く中での責任感のようなものを感じた」と振り返る。
強豪相手に大事な勝ち点1をもぎ取った日本代表。次戦は21日(日本時間)、チュニジアに挑む。
「身体能力の高さが特長のアフリカ勢に対して、クレバーなプレーで乗り切ってほしい。そこにゴールが乗れば」と松本さん。かつて少年団でプレーし、世界の舞台で挑戦を続ける背番号13に「W杯での得点は彼のステップの一つだろう。どこまで高みを極めるかますます楽しみ」と胸を躍らせた。
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