政府が2日の臨時閣議で決定した経済対策には、物価高の家計負担を緩和する所得税と個人住民税の減税、減税の恩恵を受けられない非課税の低所得世帯への給付金が盛り込まれた。減税について、県民は「分かりづらい」「お金が増えた実感がなく、消費につながらないのでは」と低評価。来年6月とされる実施時期にも「苦しいのは今」「スピード感がない」と批判的な声が相次いだ。
船橋駅近くで呉服店を営む森田雅巳さん(70)は「お金を戻してくれることは賛成」と減税を肯定的に受け止めつつ「現金給付は消費に回っている感覚があった。減税では消費者にお金が増えた実感がなく、購買につながらないのでは」と疑問を呈した。
同店が加盟する商店街では、2500円分の地域限定商品券を2千円で販売して好調だったといい「消費者はお得感にシビアになっている。同じ金額でも減税だと心にどう響くか考えてほしかった」とこぼした。
香取市でガソリンスタンドを経営する小山田富行さん(73)は「減税と給付は結果的には一緒だが、目に見えて実感できる現金給付の方が分かりやすい」ときっぱり。経済対策でガソリンなどの燃料代の補助金を来年4月まで延長するとしたことに関しては「全体の物価が上がっているので、消費者にとってありがたいと思う」と歓迎した。
白子町の農家、篠崎正義さん(46)は「減税は分かりづらい。実際は助かるのだろうが、実感が湧かないのでは」と指摘。資材や肥料代の高騰で農家の経営が厳しさを増す中「(作物の)売価は変わっていない。コストに見合った売価にしてほしい」と求めた。
茂原市の鈴木勝博さん(81)は「(新型コロナ禍で行われた)10万円給付はスピード感があって良かった。減税はスピード感がなく、ややこしくて分かりづらい」と苦言。年越しの準備で出費がかさむ人もいるとして「スピード感がある給付の方が良いのでは」と話した。...
南房総市千倉町の老舗旅館「魚拓荘鈴木屋」の4代目、鈴木健史さん(62)は「減税されるとしてもまだ先の話。人件費の上昇や原材料費の高騰で今苦しんでいる中小企業に対して、即効性のある対策をしてほしい」と求める。
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