千葉県は21日、館山市に住む無職の70代男性が、マダニが媒介する日本紅斑熱を発症して13日に死亡したと発表した。日本紅斑熱による県内の死者は昨年7月以来で、2006年の集計開始以降では4例目となる。
県健康福祉政策課によると、男性は9日に自宅で倒れているところを発見され、安房保健所管内の病院に搬送された。ダニによるものと見られる刺し口があり、腎機能も低下していたことから、同病院がマダニなどを媒介とする細菌「日本紅斑熱リケッチア」への感染を疑い、安房保健所に検査を依頼。死亡後の15日、県衛生研究所の遺伝子検査で陽性が判明した。
男性に聞き取りができなかったことから、感染原因は不明。親族によるとタケノコ掘りなどで野山に出かけることがあったという。
日本紅斑熱は病原体を保有したマダニにかまれると感染する。主な症状は発熱や発疹、倦怠(けんたい)感などで、潜伏期間は2~8日。抗菌薬で治療可能だが、治療が遅れると重症化や死亡することがある。
日本紅斑熱はダニの活動が活発になる春から秋に多く発生し、県内の感染発覚は今年に入り2例目。同課は、ダニが多い野山や畑で作業をしたり遊んだりする場合は、肌の露出を避け、防虫スプレーを使うよう呼びかけている。(中田大貴)









