物価高騰が続く中、食費に悩む学生を支援しようと、千葉商科大学(市川市)が本年度、同大学の学部生と大学院生を対象に始めた朝食の無償提供(0円朝食)に、キャンパス内で学生が運営する「ベンチャー食堂」が一役買っている。学生自治会からの参画要請に応じた形。毎週水曜に限り朝食を提供し、7月22日まで実施する。
(小北清人)
ベンチャー食堂は、学生に経営の知識やスキルを身に付けてもらおうと同大が2011年に開始した。現在ある3店舗が10日から毎週水曜の朝、それぞれ「スコーンとドリンクのセット」▽「うどんとおむすびのセット」▽「麺類と半ライスのセット」か「味玉ジャージャー丼」-などの無料提供を始めた(1食650円相当)。
配るのは各日計100食で先着順。同大によると、初日の10日は開始の午前8時には約20人の列ができ、約30分で全チケットがなくなる人気ぶりだった。
「0円朝食」は、近年の食料品や生活必需品の価格上昇などで、3割の学生が朝食を取っていないとの学内調査結果が出たことなどから昨年11月にキッチンカーを使い試験的に実施。「モチベーションが上がり授業に集中できる」などと好評だった。
2026年度は通年事業として、授業のある期間にキッチンカーで朝食支援をすることで大学側と学生自治会が合意。経費は両者が負担し、学生が多い4、5月は各月1日当たり200食、6月以降は各月同100食と決めた。
「同じ学生同士、協力を」と学生自治会が参加要請したのが「ベンチャー食堂」経営の学生ら。同食堂では6、7月の水曜は午後の授業が少なく昼食の客足が今ひとつ。「0円朝食」参画はビジネス的にもメリットが大きいという。
「学生ベンチャー食堂が朝食を出すのはあまり例がなく、新メニューのアイデアが出るかも。一般学生に広く存在を知ってもらう機会にもなる」と広報担当者は意義を強調した。









