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渡部陽一、大きな転換期は「30歳のときのイラク戦争」 戦場での壮絶な体験を告白「心、壊れました」

『東出昌大の野営デトックス』#5に出演した渡部陽一(C)朝日放送テレビ

 戦場カメラマンの渡部陽一氏が5日、ABEMA限定で配信された『東出昌大の野営デトックス』(朝日放送テレビ制作)のオリジナルエピソード#5に出演。戦場報道の中で30歳のときのイラク戦争が大きな転換期だったとし、壮絶な体験を告白した。

【写真】「心、壊れました」イラク戦争での壮絶な体験を告白した渡部陽一

 #5のゲストには、渡部氏のほか、編集者・実業家の箕輪厚介氏が登場した。前日に東出が狩猟した鹿を解体した3人は大自然に囲まれた露天風呂へ。そこで会話は深いテーマへと進んでいく。東出が日本の堅苦しさについて問いかけると、渡部氏は「紛争地から日本に帰国したとき、いつも感じること。日本、“夢の国”です」と静かに語り、「やりたいことを自由にできる国。奇跡の国ですね」と表現した。

 これに対し東出は「日本は恵まれていると常々思います。でも一方で、自殺者2万人って聞くと『何?』って思いますね…」と、豊かな国が抱える矛盾への強い疑問を投げかけた。

 そして、昼食では鹿肉を味わう中、話題は渡部氏の戦場での体験へ。渡部氏が「34年間の戦場報道で、大きな転換期は30歳のときのイラク戦争」と自身の人生を決定づけた過去に触れると、東出は「ご自身でお話ししたくない話だったらもちろんいいんですけど」と前置きしつつ、「人間の底を知ったというか。今までの紛争地よりも、より残酷だっただとか、より政治的だっただとか、そういう意味合いが強いんですか?」と静かに問いかけた。

 この問いに対し、渡部氏は壮絶な記憶を言葉にした。「自分の子どもたちが当たり前のように命を奪われて。その命を奪った人たちが、すぐ目の前で笑いながらコーヒーを飲んでいたり、タバコを吸っていたりするときに…目の前に武器が置かれていたら『やってはいけない』って分かっていても、気持ちと体が極限になるとバラバラになってしまって…」と、紛争地の最前線で目の当たりにした、極限状態における人間の輪郭の崩壊を語った。東出からの「なんで心壊れなかったんですか?」という問いに対し、渡部氏は「壊れました」と重く受け止め、それでも戦場で自身を保った“想い”を語った。

 『東出昌大の野営デトックス』は、5年前から都会の喧騒を離れ、山奥に移住した俳優・東出昌大が、厳しい都会を生きる芸能人を自身の野営地に招き入れ、共に1泊2日の野営生活を行う番組。野営地を目指し、険しい山道を数時間かけて登った先に広がる絶景、そして野宿で夜を明かすリアルな野営生活の一部始終を映し出し、大自然の中で、ゲストのメンタルデトックスを目指す「野営ヒューマンドキュメント」。"