ガガイモの花の戦略には驚きの仕組みがあり、それは小林正明監修『ほんとうはこわい植物図鑑』(2018年、大泉書店)に「ガガイモの毛むくじゃらの花びらの中央には、雌しべと雄しべが一体化した『ずい柱』と呼ばれるものがおさまっています。このずい柱の表面には、5本の細い溝が縦に入っていて、そこから蜜がしみ出しています。蜜を吸った虫が口を引きぬく時に、溝の上部にある花粉がくっつく仕組みです。ガガイモにはさまざまな虫が訪れますが、無事に吸えるのは力の強い虫だけ。力が弱いと口が溝にはさまって抜けなくなることがあるのです。力の強い虫は暴れたら外れますが、弱い虫だと、外れずにぶら下がったまま命を落とすことになります。(中略)強い虫を選び、弱い虫を排除する恐ろしい...
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